窓枠や手すりなどアルミ製品を、
金型からワンストップで。
田中:今回は、岐阜県垂井町にある工和製作所さんが主力工場を木造建築されたということで、社長の宮崎治己さんと取締役の宮崎佳子さん、また、この木造建築の設計・管理をされたHAGIホーム・プロデュース社長の板谷勇さん、施工会社であるシガウッド常務取締役の中村修三さんにもご同席いただきます。みなさん、よろしくお願いします。
複数:よろしくお願いします。
田中:私が想像していたよりもすごく大きな木造建築でとても驚いています。工和製作所さんはSDGsのほかにもカーボンニュートラルやワークライフバランス、働き方改革などの社会課題に取り組まれていますが、主力工場を木造建築にされたということでさまざまな好循環を生み出されています。今日はそうしたことをお聞きしていきたいと思いますが、まずは工和製作所さんについて教えてください。
宮崎:1976年(昭和51年)に創業しまして、半世紀ぐらい前のことなんですが、アルミの金型を作ってきました。当初はアルミサッシだけでしたが、アルミがいろいろなところに使われるようになってきて、電車の窓枠やマンションの手すり、太陽光パネルなどが多くなってきています。住宅機器メーカーさんへ金型を納めさせていただいていたのが始まりで、岐阜県垂井町にある手すりの大手専門メーカーさんの仕事もさせていただいています。
田中:アルミの金型からスタートされたと。
宮崎:それで、25年ぐらい前から、自分の会社で作った金型でアルミ加工した製品を梱包して出荷するまでやりたいと、部品工場を建てました。その部品工場もだんだん狭くなってきて、また、製品の組み立てもやろうということになって、第2部品工場を建設しました。
この3工場で20年ぐらいやってきましたが、どうしても作業効率が悪いんですね。工場と倉庫が別々のところにあるので、そのため工場間を何往復もしなければならないとか、それぞれの工場にリフトを置いておかなければならないとか、そうした手間や経費を改善したいとずっと考えてきました。
田中:いわゆる横持ちですね。
宮崎:はい。それが、この主力工場を建てようと思ったきっかけですね。
田中:金型の設計から加工、梱包、出荷まで、アルミ製品をワンスストップで発注できると、とても便利で安心ですもんね。
宮崎:そういうお客さまが増えてきましたね。ただ、すべてではありません。金型だけとか加工だけとかもありますし、うちにはマシニングセンタもありますので、お客さまのいろいろなオーダーに応えられるようにしています。
田中:それなら、自動車部品もやっていらっしゃるんですか?
宮崎:鉄道の窓枠もやらせてもらっています。
宮崎(佳):高速鉄道の運転席も。
田中:それじゃあ、相当大きなものもやられているんですね。
宮崎:だいたい2メートルまでですね。2メートルまでのマシニングセンタが5台あって、それでずっと加工していたんですが、この新しい工場を建てるというので、6メートルまでの長尺物が加工できる加工機器を導入しました。
田中:そんなに長いものができるようになったんですね。
宮崎:やっぱり振り回したりしなければならないので、これくらいの広さが必要になってくるんですね。
宮崎(佳):屋根や2階を支える柱がないのがいいですね。
田中:そうですよね。
宮崎:はい。加工機器も配置しやすかったです。
主力工場を2×4工法で
木造2階建てに。
田中:上金型の工場が木造建築ってあまり聞いたことないですね。
宮崎:もともとは大きな工場が欲しかっただけで、木造建築にこだわっていたわけではないんですよ。ただ、SDGsやカーボンニュートラルに取り組んでいて、木造建築はどうですかって提案されたことから始まりました。
田中:そうなんですね。
宮崎:本当に大丈夫なのって板谷社長に何回も確認しました。滋賀県長浜市に同様の事例があるというので、一緒に見学さえてもらいにも行きましたよ。
板谷:規模はかなり小さくなりますが、農業用倉庫の事例がありましたので。
田中:木造建築にする場合、コストはどうなんですか?
宮崎:かなり安くなりました。
田中:それはよかったですね。
宮崎:そうですね。で、木造建築で工場を建てたって聞いたことがなかったので、そういうところにも興味がありました。
田中:私も見たことないですよ。
宮崎:板谷社長や中村常務の会社でもこうした木造建築の工場を販売していきたいと、コストの面などでかなりご協力いただき本当に感謝しています。
田中:板谷社長の会社でも新しい取り組みだったんですね。
板谷:これまでにまったくなかったんすが、私は事前に調査していたので、これはいいっていう感触はあって。実際に宮崎社長に見ていただいたら、その場でいいねっていうことになりました。ただ、規模がまったく違いました。その農業用倉庫はこの工場の10分の1ぐらいでしたね。
田中:本当に小さかったんですね。
板谷:ただ、物理的には可能ということで、やりましょうと。
田中:そもそも宮崎社長と板谷社長はどういうお知り合いだったんですか?
宮崎:私が工場の建設を相談していただけで。
板谷:安くやってくれる鉄骨屋さんを知らない?っていうことでした。ただ、うちは鉄骨造りをやってないので、で、社長、木造建築はどうです?っていうところから、じゃあ一緒にやりましょうって、とんとんとんって。
田中:そこで、中村常務の会社に行ったと。
板谷:そうです、そうです。中村さんが木造建築した農業用倉庫を見にいって。
田中:板谷社長と中村常務は以前からご縁がおありでしたか?
板谷:前からずっと取り引きがあって。
田中:そういうわけですね。住宅では取り引きがあっても、工場っていうのはなかったでしょう。
板谷:そうですね、やっぱり工場となると、普通は鉄骨って思われるんですよ。こういう大きな空間を木造建築でっていうのはなかなかない発想で、ただ、私たちも2×4工法の木造建築を広げていきたいなというがありました。
宮崎:ましてや、この新しい工場が16メーター×50メーターなんですよ。それを2階建てにして、屋根や2階を支える柱をなくすっていうので。
田中:本当に大丈夫なのかと不安になりますね。
板谷:国内最大級の2階建てですよ。
宮崎:この新しい工場は総2階なんですよ。私たちにしたら、中間に柱を置いてと思っていたんですが、何にもないよっていうもんだから。でも、板谷さんが自信を持っていうから。
田中:そりゃそうなりますよね。
木造建築の調湿効果で、
快適な職場環境に。
田中:今年の夏は記録的な猛暑でしたが、思ったより快適でした。もちろんエアコンはフル稼働でしたが、汗をかくことはなかったですね。
取材は暑いときに来てほしいっていわれた理由がわかりました。
宮崎(佳):従業員も気持ちいいって。
田中:何かとても清々しいですね。
宮崎(佳):今の若い人たちは、就活に来ても冷房入っていますか?みたいな。
宮崎:私の若いころは、同じような工場で冷房が入っているようなところはなかったんですがね。
田中:木造建築は、耐火性だとか断熱効果も心配ないらしいですね。
中村:この工場は2×4工法で、工場の内側に不燃性の石膏ボードを貼っていますので、部屋の外へ燃え広がらないようになっています。また、木造建築は柱の表面は燃えやすいんですが、柱の芯は燃えにくく強度が落ちないので、消火活動も安心してできるって聞いたことがあります。
田中:地震はどうですか?
中村:阪神淡路大震災で注目を集めましたが、2×4工法の建物は倒壊せずに残ったそうです。東北大震災のときにも同様のデータがあったと聞いています。
田中:あと、木造建築のメリットみたいなものはあるんですか?コスト面のほかにも。
板谷:木造建築は軽いので、特に、基礎工事にコストがかからないんですよ。
中村:木材は熱を通しにくく、熱を貯めない特長があります。サーモグラフィーで木材と鉄骨の屋根の温度を測定したことがありますが、木材の方が20℃くらい低かったですね。夏の暑さや冬の寒さを軽減できる、工場の省エネに貢献できると考えています。
板谷:あとは、木造建築は調湿効果も高いので、従業員のみなさんにいい環境で働いてもらえますね。
宮崎(佳):従業員のみなさんに、快適に仕事がしてもらえるところがいいですね。
田中:B to Bで2×4工法の話になるとは。
板谷:私も今回が初めてでしたし、こういうお話をさせていただくのは非常に貴重な機会なので、とてもありがたいですね。
田中:この工場なら電気代も心配いらないですね。
宮崎(佳):今は電気代が高騰しているので、3つの工場のときと同じくらいですね。
田中:でも、6メートルの長尺物の加工が可能になって、新しい仕事も増えてきたんではないですか?
宮崎:そうですね。まだまだこれからですが、特に、駅からバスターミナルに雨に濡れないで行けるようにっていうことで、私はバスシェルターって呼んでいるんですが、今、そういうバスシェルターをやらせていただけるようになりました。それが最大で5メートルというのがあって、これからはバスシェルターが多くなるのではと期待しています。
田中:工和製作所さんはSDGsやカーボンニュートラルにも取り組んでいらっしゃいますが、木材を使うことで森や里山などの保全にもなりますね。
中村:樹木は光合成で二酸化炭素を吸収して酸素を出してくれますが、そのプロセスで樹木に炭素が固定化されていきます。それを建築資材に活用して住宅を建てると、炭素が住宅に固定化されたままになって、新しい苗木を植えると樹木がまた新しく炭素を固定化してくれますので、カーボンニュートラルや脱炭素社会に貢献することになります。
田中:工和製作所さんはScience Based Targets initiative(以下、SBTイニシアチブ)というCOP21のパリ協定が求める水準で温室効果ガスの排出削減目標を設定されていますね。岐阜県のなかでもSBTイニシアチブ認定を受けている企業はそんなにないですよ。
宮崎(佳):はい。金融機関を通じて。
従業員のみなさんに、
長く働いてもらうために。
田中:主力工場を木造建築にされて、従業員のみなさんが快適に仕事できるようになっているし、工場のなかには音楽も流れていますし、本当に働きやすい職場環境づくりをされていますね。
宮崎(佳):うちは小さい会社ですので、どうしたら従業員のみなさんに長く勤めてもらえるかが課題なんですね。製造業なので、慣れたときに辞められるよりは、長く勤めてもらった方が生産性が上がります。従業員のみなさんに、いつまでも健康に働いてもらえるようにすることが、私の仕事ですね。
田中:だから、岐阜県ワークライフ・バランス推進企業の認定を取得されたり、新はつらつ職場づくり宣言に登録されたりしているんですね。
宮崎(佳):はい。
田中:SDGsもしっかりと宣言されて、健康や働きがい、まちづくりなどに取り組まれていますもんね。
宮崎(佳):そうですね。うちの会社では、パートのみなさんにすごく力になってもらっています。通勤時間が30分以内の西濃地域の方が多いんですが、少しでもうちの会社を選んでもらえるように、また、できるだけ長く勤めてもらえるようにしています。
宮崎:女性が20人ぐらいいますからね。しかも、その半分ぐらいの方に10年以上働いてもらっています。
田中:これだけいろいろな角度から職場づくりをされていれば、ここで働かれているみなさんもモチベーションが上がりますね。
宮崎(佳):これまで女性は3つの工場が分かれていて、どうしても冷房や暖房が効きづらいところがあって、スポットクーラーや暖房器具で対応してきましたが、今年の冬は、少しは過ごしやすいのかなって。
田中:そうですね。新しい工場ができて、初めて冬を迎えますからね。
宮崎:夏は快適に過ごせましたが、冬はどうなるか楽しみですね。
板谷:木造建築は空気が逃げなくて、室内でしっかりと保たれますので、夏は涼しく、冬は暖かくなると思います。
田中:そうですよね。
板谷:鉄骨だとどうしても底冷えというか、地面が冷たいみたいなことがありますが、そういったことは抑えられると。宮崎社長にご見学いただいた農業用倉庫では、ビニールハウスでやっていたときは冬場だと野菜がなかで凍っていたそうですが、木造建築にしてからは野菜が凍ることがなくなったそうです。
宮崎:この50メートルの側面には、窓が1つもないんですよ。それも断熱には役に立っていると、板谷社長から聞いています。
今までは地面が冷たかったので、
それが軽減されるとうれしい。
田中:工和製作所さんの工場は、ずっと板谷社長の会社でやられてきたんですか?
板谷:5~6年前に、宮崎社長のご自宅のリフォームをさせていただいてからです。
宮崎:それから、いろいろとお世話になっています。新しい工場についても、こんなことがやりたい、あんなことがしたいと、相談に乗ってもらっていました。
田中:デザインにもこだわられたんですね。すごくかっこいいです。
宮崎:私はこんな活用をしたいと伝えただけで、あとはデザインや設計の方にお任せでした。とてもかっこよくて満足しています。
田中:金型工場の先進的なイメージですね。
宮崎:この工場の隣にあるミスタードーナツと工事が同じ時期で、ご近所ではミスタードーナツの工場ができると思われていたみたいです。
板谷:先ほどの冬は寒いかどうかっていう話なんですが、この1月にも工事中に見学会をさせてもらって、たくさんのみなさんに体験してもらいました。冬に冷たくなった鉄って触ったことあると思うんですが、冷たくなった木って触ったことがないと思います。
田中:はい。
板谷:それなんですね。冷たくなった鉄で造られているから室内も冷たくてなって、冷たくなっていない木で造ってるから室内も冷たくなりにくいよねって。それが、鉄と木の違いですね。そこが大きく違がっています。
宮崎(佳):特に、女性は足腰が冷えるから。
田中:そうですよね。
宮崎(佳):これまでの工場は地面がものすごく冷たくてしんどかったので、それが軽減されると全然違うと思います。
宮崎:30人いる従業員の半分以上が女性ですから。
宮崎(佳):パートさんでもベテランになると、仕事を自分で回してくださるんですよ。
田中:すごい。
宮崎(佳):はい。今日はこの仕事があって、この日に出荷があります。それを自分で把握されて、じゃあ私はここで休みを取って、この出荷に間に合わせるようにしますって、1人1人でやってくださるので、とても助かっています。
田中:それはありがたいですね。
宮崎(佳):そうですね。
田中:女性の方がしっかりしてとやってくれますから。
宮崎:そうですね。
田中:私は女性活躍って言葉がすごく嫌いで、むしろ女性の方が能力が高いくらいで、男性を凌駕していると思っています。
宮崎:5台のマシニングセンタを回しているのは、すベて女性ですよ。
宮崎(佳):プログラムは研修に行った男性がやっていますが。
宮崎:原材料がアルミですから、比較的軽いので出し入れも楽なんですね。拭き掃除とかも女性の方が丁寧ですし、女性が多くてよかったなって思っています。
田中:工和製作所さんでは社長と取締役が役割分担されて、働きやすい職場にどんどん変えていらっしゃるんですね。
宮崎(佳):私は仕事には立ち入れない部分がありますので、仕事以外の外回りのことをやるようにしています。女性の従業員などに、悩みとかない?って聞きながら、コミュニケーションするようにしていますよ。
地域の木材を活用すれば、
地域産業の活性化にも。
田中:やっぱり、女性の役員が必要ですね。
宮崎:岐阜県ワークライフ・バランス推進エクセレント企業になれませんからね。
田中:工和製作所さんはカーボンニュートラル宣言もされていますが、製造業で温室効果ガスを削減していくことって、本当に大変なことですよね。しかも、SBTイニシアチブを認証取得されていますし。
宮崎(佳):そうですね。3つあった工場が1つの木造建築になったことで、トラックをはじめとする輸送が削減できるのと、電気代にしても料金が高騰しているのでコスト削減は難しいんですが、消費電力は減らせているのかなって。
宮崎:実際、トラック1台、ライトバン1台、リフト1台を減らしました。
田中:じゃあ、コストも削減できていますね。
宮崎:はい。それに、昨年は寒かったので、灯油もそれなりに買っていましたから、たぶん今年は買わなくてもいいだろうなとは思いますね。
宮崎(佳):それに、ものすごく空気がきれいになりました。
田中:たくさんの加工機器が設置されていますが、これだけ広くて天井もすごく高いですからね。
宮崎(佳):こういう工場って臭いがあると思うんですが、本当に臭いがなくなりました。
田中:板谷社長としては、工和製作所さんの事例を、今後どのようにされていくんですか?
板谷:先ほどもふれましたが、この工場の建設中に見学会を開催しましたら、400人の方にご来場いただけました。これまでは工場といえば鉄骨造りが常識でしたが、SDGsやカーボンニュートラルなどにも貢献する2×4工法の木造建築に関心を持ってもらえるんだと感じています。
工和製作所さんのような木造建築の工場が全国的に広がっていくといいかなと思いますし、都心では土地があまりないので木造建築で5階建てとか6階建てのマンションとかあるんですよ。木造建築でもそういう広い空間をつくることができるということを、これからどんどんアピールしていきたいですね。
田中:中村常務の会社でも、個人だけではなくてB to Bにもご提案されていこうと?
中村:今ではどちらかというと、B to Bというか企業向けに力を入れています。SDGsやカーボンニュートラルなどへ取り組む企業が増えてきましたので、木造建築にすることで二酸化炭素を建物に固定化できるところを打ち出していきたいですね。
そういう意味では、私たちは工場も鉄骨造りだけでなく木造建築でもできるんだってことを周知するなど、これまでの固定概念を払拭するような取り組みにしていかないと思っています。
また、工和製作所さんでは工場の構造的なところは基本的に海外の木材だったんですが、やっぱり国産材であったり地域の木材を活用することで、木造建築という産業や地域の活性化につなげていきたいと思いますね。
田中:工和製作所さんはSDGsやカーボンニュートラル、SBTイニシアチブ、岐阜県ワークライフ・バランス推進企業、新はつらつ職場づくり宣言などさまざまな社会課題に真摯に取り組んでいらっしゃって、しかも、主力工場を木造建築にされたことでこうしたことが好循環するようになっています。先ほどの住宅機器メーカーのような大手企業と新しく取り引きされるのにもとても有利ですよね。
宮崎(佳):これまでお取り引きさせていただいているお客さまからもそういった調査が入るようになりました。
田中:やっぱりそうですよね。
宮崎(佳):そういうことを聞いていたので、少しずつやってきたからできたのかなって。
田中:岐阜県の地域企業でここまで取り組んでいらっしゃるところって、私はあんまり知らないです。
宮崎(佳):ありがとうございます。SBTイニシアチブは、金融機関から認定取得しておいた方がいいですよっていわれて。社長はあまり乗り気ではなかったんですが、どうせするんだったら早いうちが楽だって教えてもらいました。
田中:本当にそうですよ。今の若い人たちってそういうことにとても敏感なんで、そういうところがしっかりしていないと、就活の選択肢にも入れてくれなくなっていますから。素敵な工場を見せていただきました。ありがとうございました。
TOPIC
2×4工法の木造建築。
樹木の伐採と植林を適切に繰り返すことで、樹木が二酸化炭素を固定化してくれ、大気中の二酸化炭素を削減。建設時の二酸化炭素も減らしてくれるばかりか、林業の活性化や里山の保全にもつながる。また、木材は調湿効果にすぐれているため、夏は涼しく、冬は暖かい、木の温もりにあふれた快適な職場にできる。
工和製作所の新工場の建設時に、2×4工法による木造建築の見学会を開催したところ、400人を超す来場者がここを訪れた。工場や倉庫などの大空間は鉄骨造りという固定概念が、工和製作所の新工場から崩れていくかもしれない。
Company PROFILE
企業名(団体名) | 株式会社工和製作所 |
---|---|
顧問 | 代表取締役社長 宮崎治己 |
所在地 | 〒503-2112 岐阜県不破郡垂井町綾戸328-12 |