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Interview
SDGsの先駆者に訊く

Re:toucher 28
福祉だからといって、
可能性を狭めたくない。

一般社団法人 サステイナブル・サポート(岐阜県岐阜市)

代表理事 後藤 千絵さん[画面左]
就労継続支援B型事業所 アリー
マネージャー 徳永 百合名さん[画面右]
インタビュアー Re:touchエグゼクティブプロデューサー 田中 信康
SDGsターゲット
  • 01 貧困をなくそう
  • 03 すべての人に健康と福祉を
  • 04 質の高い教育をみんなに
  • 05 ジェンダー平等を実現しよう
  • 08 働きがいも経済成長も
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 16 平和と公正をすべての人に
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
※このターゲットはRe:touch編集部の視点によるものです
江戸時代、長良川の川港として栄えた岐阜市の通称川原町。現在では、その面影を残しながら、岐阜の伝統工芸を売るおみやげ屋やおしゃれなレストランなどが点在し、観光客の人気を集めている。その一角にオープンした「帰蝶」。平日は、岐阜の文化や観光に携わる作業所として障がいを持つ方が働き、週末は、一棟貸しの宿として旅行者を受け入れている。
コロナ禍で当初の予定から軌道修正を余儀なくされたため、その資金はクラウドファンディングで集めた。「私たちが6年間積み重ねてきたことに、日本全国の方から共感いただいている」。福祉だからといって枠にはめたくない、可能性を狭めたくないと、大人の女性が安心して来ることができ、誇りを持って仕事ができることをめざしている。
今回は、人づくりにこだわって障がいを持つ方を就労支援している「サステイナブル・サポート」代表理事の後藤千絵さんと、就労継続支援B型事業所「アリー」のマネージャー徳永百合名さんにお話を聞いた。

Movie


もっと早く支援できていれば、
辛い思いをしなくてよかったのに。

田中:後藤さんはニューヨークに長くいらしたんですね。

後藤:20代の後半に日本に帰ってきて、岐阜へは結婚を機にIターンで移住しました。

田中:一般社団法人「サステイナブル・サポート」を設立されて、発達障がいや精神障がいなどのある方の就労支援をされているんですが、きっかけは何だったんですか?

後藤:自分自身が、岐阜に来てから、働きたいけどなかなか機会がなくて、どうやって就職活動していいのかもわからなくて。

田中:後藤さんのようなキャリアをお持ちの方でもそうだったんですね。

後藤:岐阜に引っ越してきて、人材紹介会社で就職困難者の就労支援をしていたのですが、結局、子どもができて辞めてしまいました。その時に、働きたいと思っていても働けない人がいるという社会課題を身近に感じました

田中:そうなんですね。

後藤:再就職先を探していたときに、たまたま出会ったのが、障害福祉サービスの「就労移行支援事業所」でした。最初は、自分に障がい者支援ができるのか不安だったんですが、始めてみたら、天職でした。

田中:天職でしたか。

後藤:障がい診断の有無にかかわらず、少しのサポートで働ける人はいるのに、働けていない人がたくさんいる。こうした人が、働きたいと思っているのに働けていないことが、とても残念で。やはり、こういった人が働ける社会になっていかなきゃいけないと思います。

田中:サステイナブル・サポートでは、いろいろな角度から就労支援されていますね。

後藤:当団体の支援の原点は就労移行支援事業所「ノックス岐阜」です。「就労移行支援」というのは、障がいのある人を対象に企業で働くための準備訓練をする施設ですが、どうしてもその制度の枠のなかでは支援対象とならない人がいらっしゃって。それが、すごく苦しくて、そこから、少しずつ事業を広げてきました。

田中:それは、どのような人なんですか?

後藤:自分の障がいを受け止められない人です。ノックス岐阜を利用する人の多くは大学などを卒業していて、就職で失敗されている。とても傷ついた状態で、自分は何の役にも立たない、生きている価値がないと言う人もいる。お話を聞いてみると、昔から友達ができなかったり、バイトがうまくいかなかったり、困り感を抱えてきたのに、誰にも相談できずにいたんですね。もっと早いタイミングで支援できていれば、こんなに辛い思いをしなくてすんだのにと思うようになりました。

田中:対症療法ではなくてということですね。

後藤:こういった人を生み出さない社会にしていく、予防的な支援や根本的な解決が必要だと思うようになりました。それから、就労移行支援事業所「ノックス岐阜」のほかにも、診断はないけれど発達障がいの特性がある学生に向けたキャリア支援プログラム「キャリプロ」をスタートしました。就職がうまくいかず社会で孤立し、ひきこもりや精神疾患となる前に適切なサポートにつなぐためのサービスです。しかし、ノックス岐阜の活動を通して、他にも課題が出てきました。いわゆる女性の問題で、これはSDGsのゴールにも通じることかもしれません。

田中:もう十分SDGsですよ。

後藤:SDGsの取り組みはいろんな視点があると思いますが、サステイナブルな地域をつくる、まちをつくる基本は、人がそこにいてこそであり、人づくりが大切だと思っています。私たちには、人に寄り添うということにとてもこだわっているんですね。特に、人と仕事、「働く」ということを、とても重視しています。

田中:人づくりは、働くことから、ですね


女性が安心して来られて、
誇りを持って仕事できる。

後藤:就労支援の現場で、社会に適応できない女性が、安心してくることができる場所が必要だと感じました。男性は数ヶ月家にいると、ひきこもりと見られますよね。でも、女性ってなかなかそう見られない。家族とちょっとスーパーに買い物に行ったり、家の手伝いをしていれば、家事手伝いとみられる。そういうバイアスがあって、女性でひきこもり状態の人も実はたくさんいるのに、社会課題として表面化しないという課題があるんですね。ノックス岐阜を始めた時に、代表が女性だったということもあり、おそらくほかの福祉事業所よりも障害のある女性がたくさん利用してくれました。

田中:そうなんですね。

後藤:ただ、社会に出るのには少し早い女性がたくさんいました。就労移行支援は2年間という利用期限があるのですが、2年間では就職が難しい場合、女性が「通ってみたい」と思える事業所がなかなかありませんでした。そこから、就労継続支援B型事業所「アリー」がスタートしました。

田中:英語で「小路」かあ、女性らしいネーミングですね。

後藤:女性の障害者の中には、普通に女子大生をやってきたような人もいて、福祉事業所で働くことが辛いという女性もいらっしゃるんですよ。アリーは、カフェのような古民家で岐阜の伝統工芸に関わる仕事ができるというので、女性ばかりが集まりました。環境や、誇りを持って取り組める仕事というのは大切だと感じます。

田中:何人ぐらいいらっしゃるんですか?

後藤:27人です。

田中:女性ばっかりっていうのは、あまり聞かないですよね。

後藤:たぶん、岐阜には他にないですね。

田中:全国的にも珍しいですよね。

後藤:女性のなかには、男性が大きい声を出すことに萎縮してしまうことがあるんですよ。

田中:男が悪いことが多い。

後藤:すべての男性が悪いわけではないんですが、昔、怒られたことを思い出しちゃうとか、パートナーや親に虐待を受けていたとか、男性がいると恐いという人もいらっしゃるんです。そういう女性も、アリーなら安心して来られる、駆け込み寺みたいになれたらいいなって

田中:心の豊かさとか働きがいとか、自分が必要とされていることが、自信につながっていくこともありますから

後藤:利用者さんの中には、アリーに来るようになって、自分が初めて生きている価値を感じられるようになったと話してくれた人もいて、こちらが嬉しくて泣きそうになりました。アリーの価値をすごく感じています。

田中:こういう視点って、気づいてない人、いっぱいいますね、絶対。

後藤:就労支援の現場にいると毎日、いろんな社会課題に出会います。

田中:そうだと思いますよ。

後藤:「サステイナブル・サポート」という名前には、困っている人たちが、きちんと当たり前に生きていけるためのサポートを受けられるよう、世の中に持続可能な仕組みをつくっていかなきゃいけないって想いがあります。私がいなくても、アリーがなくても、誰もが自分らしく生きるために必要な持続可能な支援の仕組みを社会に生み出したい。もちろん現場は大事にしていますが、社会を変えるためには、政策提言などもしていかなければと考えています。

田中:SDGsっていうのは、単なるボランティアじゃなくて、ちゃんと雇用を創出するし、経済効果も出しますが、それは自分たちでやってくださいよっていう、すばらしいトリックがあるんですね。ここにしっかりと気づいて、今、後藤さんがおっしゃったように、持続可能ではなくてはいけないところが重要なので。

後藤:そうですね。


私たちがやってきたことに、
日本全国から共感いただいて。

田中:それで、この町家を活用する「帰蝶」の発想はどこからですか?

後藤:帰蝶は、障害者施設で運営する、1週末1組限定の蔵のある町家の宿です。最初は、まちづくりに取り組んでいるNPO法人ORGANの代表から、「ゲストハウスつくるのとか興味ない?」という話がありました。福祉事業所として利用者にサービス提供することで、その報酬で家賃やスタッフの人件費とかは賄えるし、利用者の仕事と報酬は宿の運営と収入で賄うという2本立てなら成立するのではないかと考えました。それが、2019年の年明けくらいです。帰蝶はその夏ぐらいのオープンをめざしていて、オリンピックの開催予定もあったので、インバウンドの旅行客が泊まれるようにしたいというような話でスタートしたんですね。

田中:そんなころから計画されていたんですね。

後藤:企業から請け負う作業には必ず納期があるんですが、障害のために心身の調子が整わない利用者が予定通り通所できないこともあり、その納期管理が大変なんですね。それなら、自分たちのペースで作業ができる宿の運営は悪くない。お掃除とかメンテナンスだけじゃなくて、予約や接客、SNSやブログのアップなど、いろんな作業が生まれると考えました。一昨年の10月にアリーが開所して、ぼちぼちと利用者が1人、2人と決まっていったところに、新型コロナウイルスの流行が始まりました。当初考えていたゲストハウスでは運営ができないと、そのときは頭を抱えました。そこで次の計画として考えたのが一棟貸しです。平日は、利用者がここで作業を行う。週末に宿として貸し出して、次の月曜日に、利用者が掃除やシーツを洗ったりするスタイルに変更しました。

田中:それは、いろいろと大変でしたね。

後藤:先が見えない中で、いろんな情報に翻弄されながらも、その状況下で実施可能な最善の形を選択したというのが、正直なところです。

田中:クラウドファンディングもやられていて、セカンドゴールっていうところも聞きましたが、それだけ反響があったということですね

後藤:本当に、正直、驚いてます。最初は100万円も集まるかなってぐらい弱気でした。

徳永:200万円集まったら泣くっていっていましたね。

後藤:もう、号泣でしたよ。

田中:そうでしたか。

後藤:私たちが6年間積み上げてきたことに共感をいただけたことを喜んでいます。私たちのやってきたこと、そして、これからつくっていきたい未来を、地域の方だけでなく日本全国の方に応援していただける。「うれしい」っていう言葉では表現しきれないです。心が震えますね、やっぱり。


福祉だっておしゃれでいいし、
かわいくったっていい。

田中:美しい話だ。まずは、このスタートダッシュのところがうまくいってよかったです。この川原町、本当に久しぶりに来てみて、こういうすてきなものができてくるっていうのは、いや、もうすばらしいなって。

後藤:岐阜って、実は、魅力的なところがたくさんある。カルチャーもネイチャーも両方あって、ちょっと足を伸ばせば、美濃の和紙とか関の刃物とか伝統的な文化に溢れている。今後、岐阜市や周辺の多様な文化拠点と結びつけると、もっと多くの方に来てもらえる可能性のある地域だと思っています。

田中:ね。だから、そこを上手に発信ができれば、岐阜発の何かが生まれますよね。今ちょうどコロナ禍で、本社不要論とかってなっている。で、GAFAの企業が、ローカルなところに行って、本社を構えたりとか。

後藤:本当にそうですよね。

田中:中学生や高校生に教える時に、君たちはここでまだまだ生きていかなきゃいけないし、結婚して子ども生んでっていう話になってくると、地球が汚くなって、岐阜が汚くなっていくってことは、やっぱり許せんよなっていう話をするんですよ

後藤:私は東京の出身なので、逆に岐阜の良さがよくわかります。岐阜は、地方都市のなかでも恵まれていると思うんですよ。山があって、川があって、お城があって、鵜飼もあって。何にもないと言う人が多いけど、実はいろいろある。それを岐阜の人が受け止められていないのがもったいない。長良川も、岐阜の人には当たり前かもしれませんが、東京で育っていると、岐阜の川って自然の清らかな匂いがするんですよ。私は川の堤防をジョギングしていると、こんな美しい景色の中でジョギングできるって何て贅沢なんだろうって思いますし、これだけでも十分に観光資源になりうる。

田中:後藤さんのように外を知ってらっしゃるから、余計にそうお感じになられるんですね。「陰徳善事」ではないですが、日本人の美学として、いいことは別に言わなくてもいいじゃないって。でも、そういう世の中ではなくなってきているんで、岐阜の魅力をしっかり発信できればって、私たちも同じ想いを持っています。Re:touchが、そのつなぎ役になれればいいなと思っています

後藤:岐阜の魅力をもっとアピールしたいとか、街をもっとよくしたいという想いはずっとあったので、帰蝶の取り組みは願いが叶ったと思っています。

田中:メディアの反響もすごくあったのは?

徳永:新聞の記事を見てご寄付をいただいた方もいらっしゃいました。本当にありがたいです。

田中:この帰蝶のモデルってすごいなと思いますし、利用者さんの働きがいもあるでしょうし。

徳永:私が、サステイナブル・サポートに入ってずっと心に残っている利用者さんの言葉があって、「障がい者だとばれたら死にます」っていうことをおっしゃった方がいました。何でそんなことを言わせてしまったのかなって、社会が変わらなくてはいけないと感じました。

田中:辛いですね。

徳永:福祉だっておしゃれでもいいし、キレイでもかわいくてもいいし、楽しくていい。障がいや福祉のイメージが変われば、福祉のサービスを受けることは恥ずかしいことじゃない、一つの選択肢だと思ってもらえるようになるのではと思います。

田中:そうですよね。

徳永:例えば、いま日本では農福連携を推進していますが、福祉が活躍できる選択肢は農業だけじゃないと思っています。地域の価値をつなぐ伝統工芸も後継者不足なので、伝福連携だったり、地域の観光と協働する観福連携とか、福祉も地域もいろいろな相乗効果でよくなっていくんじゃないかなって思います。アリーと帰蝶がそのモデルになれたらうれしいですね。

後藤:2030年に向けてだけでなく、地域の魅力を50年後、100年後につないでいくために、持続可能な地域づくりと福祉事業の協働は大きな可能性を持っていると思います。そのためには、何でも枠にはめないってことが大事だと思っていて、「福祉施設だから」とか「障がい者だから」ということで可能性を狭めないで、だれもがチャレンジできる社会になって欲しいと思います。そのあり方を、ここから発信していけたらいいなとは思っています。

田中:本当に、何か困っていらっしゃっることがあれば、私たちもご協力したいです。


就労移行支援事業所 ノックス岐阜
障がいを持つ方を対象に、就労に必要な知識や技術を習得してもらうための訓練や実習、また、職場に定着してもらうための支援などを行っている。ノックス岐阜では、就職までのサポートはもちろん、就職後の生活まで見据えている。

キャリア支援プログラム キャリプロ
働くことや就職活動で悩んでいる学生や若者をサポートするもので、働くための基礎力を身につけてもらう「ジョブゼミ」を無料で行っている。模擬インターンシップや面接トレーニング、グループディスカッション対策などのプログラムがある。

就労継続支援B型事業所 アリー
体調面や精神面などの理由から、雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる。アリーでは、和傘や和紙クラフトなどの岐阜の伝統文化に携わる仕事を、カフェのようなおしゃれな町家でしている。

障がいを持つ方が働く一棟貸しの宿「帰蝶」
江戸時代の面影を残す岐阜市長良河畔にオープンした町家の宿で、アリーの作業所を週末のみ一棟貸ししている。1階は、キッチン、居間、蔵を改装した座敷、2階は、ベッド2台を備えた寝室で、最大7人が宿泊できる。

TOPIC

  • 08 働きがいも経済成長も
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 16 平和と公正をすべての人に
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう
※このターゲットはRe:touch編集部の視点によるものです
何回つまづいても、やり直せる、
やさしい社会をつくりたい。
発達障がいや精神障がいなどを持つ方が、自分らしく生きていくことができる社会をめざし、地域で生活していくための持続可能な就労支援を行っている「サステイナブル・サポート」。2015年に、就労移行支援事業所「ノックス岐阜」を立ち上げてから、就職で失敗する前のもっと早いタイミングで支援が必要な方、さらには、男性社会に埋もれてしまって顕在化していない就労困難な女性がいることに気づく。そこから、学生や若者向けのキャリア支援プログラム「キャリプロ」、就労継続支援B型事業所「アリー」と、急ピッチで障がい福祉サービスの幅を広げてきた。また、新型コロナウイルスに翻弄されてしまったが、クラウドファンディングに活路を求めた一棟貸しの宿「帰蝶」は、福祉と観光のマッチングという新たな試みとして期待されている。

Company PROFILE

企業名(団体名) 一般社団法人 サステイナブル・サポート
代表者名 代表理事 後藤 千絵
所在地 〒500-8175
岐阜県岐阜市長住町2丁目7番地
アーバンフロントビル3階

Re:touch Point!

福祉と文化や観光とのマッチングは、岐阜の観光振興にも新しい風を吹き込む。

Re:touch
エグゼクティブプロデューサー
田中 信康
後藤さんにとって障がいを持つ方を就労支援することは天職だったとおっしゃっていたように、ノックス岐阜で就労移行のサポートを始められてから次々とやってくる新たな課題に取り組まれている。実は、SDGsではこうした社会課題に気づくことがとても難しく、重要。しかも、対症療法ではない処方箋をすばやく書かれ、臨機応変に対応されているその行動力はすばらしい。「福祉だっておしゃれでいいし、かわいくったっていい」という徳永さんのお話も印象的で、こうした女性らしい視点が障がい福祉サービスをドラスティックに変えていくんだと期待が膨らんだ。
小粋なカフェのような町家を改装した帰蝶のセンスも抜群で、福祉と文化や観光とのマッチングは、ここで働く障がいを持つ方にとってもやりがいにつながるし、岐阜の観光振興にも新しい風を吹き込んでくれる違いない。コロナ禍で頓挫しかけた帰蝶のゲストハウス構想は、クラウドファンディングというすばらしい仕組みが救世主となって、後藤さんや徳永さんが描く未来へ背中を押してくれている。私たちも及ばすながら力になりたい。「心が震えた」インタビューだった。